樹木のお医者さんが使う精密機器

樹木の診断・研究を行う方は必見
近年、台風など強風時に樹木が倒れる報道を目にすることが増えています。本来は枝葉で日陰を作り、蒸散によってまちを冷やす効果のある樹木が、事故の原因となってしまうのはなぜでしょうか。
この講義では、樹木のお医者さんである樹木医が、街路樹や公園樹を調べる「樹木診断」を行う際に使用する特殊な機械「ドクターウッズ」を説明します。
講師の関樹木医は茨城県を拠点に、全国へ出張しながら樹木診断や治療を行っています。新しい技術も取り入れており、「ドクターウッズ」もその一つです。樹木の内部がどのような状態か、内部が腐っているのか、空洞なのか、そういった目に見えない部分を実際に伐採した断面と照らし合わせながら解説をしてくれます。
精密機器「ドクターウッズ」
音響波という音の伝わり方によって、樹木の内部にある腐りや空洞を色分けされた図に表現してくれる夢のような機械、それがドクターウッズです。数少ない日本国内で開発されたマシンで、調べた結果を即座に画像としてみることが出来ます。
機器で調べた結果を見てどう判断するのか、実際に切った樹木の断面と比べたときに合致するのか、そういった検証結果も写真で多く見ることが出来る講座です。
茨城県の関樹木医
現場や研究で協力が必要な方は、この講座を受講したら講師の関先生に会いに行ってもらいたいです。研究発表も多く手掛けている上に、自身で日々解析結果の検証を行っていますので、きっと力になってくれるはずです。
◆コラムでご紹介した講座はこちら◆
講座:精密機器を使った樹木診断調査
講師:関 敏之